■姫蝶と燐と夜燈。

夏枝家のご令嬢は探偵小説がお好き。
「……で、哀れにも主人公の恋人や知人は無残に殺されてしまうのですわ!」
「あのさ、燐、僕はそういう血腥い話は一寸……」
「そして其処で事件解決の為に立ち上がったのが彼に想いを寄せる(以下略)」
「……聴こえてないみたいですよ、夜燈」

幼馴染三人のいつもの帰り道。江戸川乱歩は
一応何作か読んだことがあるのですが、
やっぱり「孤島の鬼」の印象が強いです。
あの作品におけるある意味一番の鬼は箕浦だと思う。


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